インナーチャイルドを自分自身で癒す【アダルトチルドレン】

アダルトチルドレン

ふとした時に見え隠れする心の問題や、心の傷をなかなか拭えない、という人は案外多いのではないでしょうか。

人それぞれさまざまな理由があると考えられますが、そのなかのひとつとして「インナーチャイルド」「アダルトチルドレン」と呼ばれる理由もそのうちのひとつです。

インナーチャイルドやアダルトチルドレンは病名や診断名というわけではなく、また特殊な事柄でもありません。

誰しも、心の奥底に深く眠る「傷」を多少なりとも抱えていることが多いようです。

今回はインナーチャイルド・アダルトチルドレンを詳しく見ていきたいと思います。

※ここでご紹介する方法や症例はあくまでも精神疾患とは別のものですのでご了承ください

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まずインナーチャイルド・アダルトチルドレンについて知ることから始めましょう

言葉の感じからそのまま見るとピーターパンのような大人になりたくない子どものようなイメージがありますが、そうではありません。

子ども時代に家庭内などで何かしらの心的外傷を抱えたまま、自分の内側に閉じ込めトラウマを抱えたまま成人したという人を指します。

※元の発祥ではアルコール依存症を持つ親などからの虐待を受け育った人をアダルトチルドレンと呼びましたが、現代とは事例も研究も変わってきているのでここでは省略いたします。

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インナーチャイルドってなに?

インナーチャイルドとアダルトチルドレンは、同じようですが、少し意味合いは違っています。しかしそのふたつはとても密接につながっているとも考えられます。

インナーチャイルドはいわば『子どもの頃の(昔の)自分』『幼い自分』です。

もっと詳しく解説すると、幼少期や昔に(それが数年前の大人の自分だったりもします)傷ついたり、怒りや悲しみなどの負の感情を出すことができず自分の中に閉じ込めた記憶、トラウマです。

それらは、自分の根底の奥底にいます。忘れているつもりでも、ふとした時に傷となり闇にも変化します。

子どものころは周りの大人をよく見ています。辛い時も感情を内側に押し込めて、順応せざるを得ない本能が働くのです。

かといって皆が皆、辛い家庭環境ばかりではないことも多く、幸せに見える環境であっても子どもの心の中というのは繊細でもろいものです。

知らず知らずのうちに小さな負の感情を我慢して徐々に奥底にためてしまうこともインナーチャイルドの原因と言えるでしょう。

集団生活の多い日本では特に、周囲の環境に合わせて素直な自分の意見や感情に蓋をしてしまうことがアダルトチルドレンにもつながっていくと考えられています。

そこで次にアダルトチルドレンの性質とも言える特徴をいくつかあげていきましょう。

アダルトチルドレンの特徴

・しがみつきと愛情の混同

・表情が乏しい

・被害妄想が激しい

・共依存

・抑うつ的で無力感

・NOと言えない

・楽しむことができない

・遊べない

・承認欲求が激しい

・良いようなフリをする

 

など、このほかにも人によって多数あげられることがあります。

アダルトチルドレンの特徴を見ていくと、学生時代や思春期特有の症状のように思われませんでしたか?

人は大体このような過程を子どもの頃に経験します。

そのなかで体験しながら学んで解消していくものなのですが、アダルトチルドレンはトラウマや、傷を強く閉じ込めたまま何らかの理由で、それらの症状を強く持ったまま大人になったと考えられます。

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【少しずつ気づいていく】自分を許すこと、自分を癒すこと

では、自分のなかにインナーチャイルドがあると気付いたり、アダルトチルドレンであると知った後はどうすれば良いのでしょうか。

1番の有効手段はまず、知ることです。「自分を許すこと」「自分を癒すこと」が大切だと考えます。

子どもの頃は、わかっていても身動きが取れないものです。しかし大人になった私たちは自分と向き合うことができます。

心の奥底に眠り、時々大人の自分を邪魔する原因は、必ずあります。思い出して嫌な気分になった時、また急に蘇るネガティブな昔の記憶……。

そんな時に、「ああ、あの時の幼い自分の傷だったのか……。」と気づくことが1番大切です。

次に簡単な自分を癒す方法もご紹介します。少しずつでいいので無理はしないのがポイントです。

※ただし精神的に非常に辛い場合や精神疾患の場合は、所定のサロンやワークショップ、または専門のカウンセラーや診療所の受診をお勧めします。

セルフトークと「手放し」の瞑想方法

瞑想のように心静かにリラックスタイムの時に気軽に行うの(ここポイント)がおすすめです。

途中で無理だと感じたら、気軽にストップしても大丈夫です。

 

♣ネガティブな幼少期の思い出だけでなく、些細な記憶でも良いので思い浮かべます。

無理矢理ではなく、ポンポンと浮かんだものでも何でも良いと思います。自分の幼少期、幼稚園でも小学校でもいつでも大丈夫。

その時、小さかった自分をイメージして一緒に過ごします。(イメージが難しくできなくても大丈夫、何となくでもOK)

♣小さい自分と、一緒に遊んでもいいし、泣いていたらヨシヨシしてあげましょう。

このイメージの瞑想を続けていると、ある時、幼少期の自分が何か話しているような気になってくるかもしれません。

親への苦情だったり、日常我慢していたことに対する不満だったり……。

実はこれは、「自分と会話」しているのと同じ状態です。いわゆる「内観」するということ。

涙が出る人もいるでしょう。←涙は止めずに思い切り泣いてくださいね。

それらは、昔の小さな自分が心に封印していたもの、小さい大きいかかわらず誰にでも潜んでいるものかもしれません。

♣不満や悲しい感情、怒り、負の感情が出てきたら、まず大人の自分は「認め」て、「受け止め」てあげてください。

そしてこう呟いてみてください。

「すべてゆるします」

 

魔法の呪文のようだと筆者はいつも感じます😁私自身インナーチャイルドを瞑想法でだいぶ、外していきました。

嫌な過去が頭をよぎると、時間をとってインナーチャイルドと向き合う、ということをずっとしています。少しずつですが、ネガティブなフラッシュバックが減りました。※個人差はありますのでご注意ください。

 

♣小さかった幼少期の自分を抱きしめたり、手を繋いでみるイメージをします。

♣笑顔になった子どもの自分をしっかりと頭と心の中でイメージし、瞑想を終えます。

これは、インナーチャイルドを思い出し癒していくというひとつの方法の例です。

 

過去記事に簡単な瞑想法もご紹介しています↓

♦【瞑想のやり方】忙しい時こそゆったり深呼吸!瞑想で輝く自分へと

♦【瞑想の簡単なやりかた】体験談・病気から気づいたとびきりの方法

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これからは自分を癒すことがまず大切。インナーチャイルド・アダルトチルドレンのわたしたちへ 

我慢すること、人に合わせることが当たり前で美徳だとされていた時代はもう過去の話。

気づいている方も大勢いると思いますが、2021年からは『風の時代』、なにかと全てのものが新しく生まれ変わってきています。

「自由」だというのが大人の特権です。

今まで生きづらく、苦しい思いを封じ込める癖がついてい他のかもしれません。(筆者もそのうちの一人です)

まず幼い自分の過去の声を「気づく」。そして「内観」し、聞いてあげましょう。

そして抱きしめる、「一緒に泣く」、「認めて受け入れる」、さらに「ゆるす」。

自分の声を自分が聞いてあげることは、自分を癒す第一歩です。

もし、この記事を読んで、なにか感じられたら是非インナーチャイルドに会ってみてください、無理せず、気楽に、がポイントです。

自分が味方。

胸を張って進んでいける楽しい毎日になりますように。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

参考書籍:アダルトチルドレン〜自信はないけど生きていく〜 西山明 著 学陽書房

:アダルト・チルドレンと家族〜心の中の子どもを癒す〜斉藤学 著 三五館

:アダルトチルドレンの心理学 荒木創造 著 日本文芸社

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